バーリ駅の奥まったところにあるSud-es線のホームから
1時間半ほど列車に乗って、
今日はアルベロベッロ駅をめざす。
変な名前の街だけど、ここは南イタリアでぜひ行ってみたいと思っていた街だ。
次第に車窓から、きれいな緑が茂る丘に建つとんがり帽子の家が見えてきた。
アルベロベッロはこのトゥルッリと呼ばれる独特なカタチの家々が並ぶ
南イタリアの田舎らしい雰囲気の町だと聞いている。
駅で帰りの列車の時間をチェックして、中心地へと向かった。
と、駅前に日本語の看板を発見。
トゥルッリの家に泊まれるホテルの広告のようである。
日本語、久しぶりに見たなぁ。ちょっとびっくり。
辺鄙なところだけど、日本人には人気の観光地なのかもしれない。
しばらく歩くと、老人が声をかけてきた。
イタリア語なのでよくわからないけど、
泊まるところはあるか?というような感じの雰囲気だった。
わたしたちは、バーリからの日帰りなのだけど
アルベロベッロで泊まってもよかったなぁ、といまさらながら思う。
時計を見るとまだ昼前なので、
みかけたスーパーに立ち寄ってみた。
シエスタがあることを考慮に入れれば、
きっと観光の帰りに寄っても閉まっているにきまっている。
今のうちに、何か買おう、と思って入ってみると
この地方の名物パスタのオレッキエッテが売っていたのでお土産用に即買い。
今日、アルベロベッロで必ず食べようっと。
ポポロ広場のそばの教会から見たトゥルッリの街なみ。壮観。
とんがり帽子の家を縫って歩いてみる。
なんだかかわいい。メルヘンの世界だ!
屋根に書かれたマークは落書きではなく、意味があるらしい。
ちょうど正午をすぎたので、地元の人の姿はまったく見えない。
みやげもの屋だけが、元気よく客引きしている。
不思議な感じ。
パステルカラーのかわいらしいコットンの手ぬぐいが目に付く。
欲しいけど、こういうのを所々で買っていたら
帰ったらお土産だらけになってしまうのでやめておく。
トゥルッリの中に入ってみたいので、
レストランになっている建物でランチにすることにした。
サラダとオレッキエッテとソーセージとワインという
10ユーロのツーリストメニュー。
オレッキエッテは耳たぶという意味らしいのだけど
韓国餅トックのような歯ざわりで、
なるほど、食べたこと無いけれども耳たぶっぽい食感だ。
そう考えながらかみ締めていると、なんだか気持ちが悪くなってくる。
ともかく、お腹もいっぱいになって満足。
散策もしつくしたので
14時ごろの列車でバーリに戻る。
アルベロベッロ…思ったよりも、ずっとずっと観光地であった。
泊まるつもりで来れば、もうちょっと印象がちがったかなぁ。
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